Q&A


質問者

日本語でいかせていただきます。Big Society Capitalの資金の社会的企業に対する、渡し方なんですが、先ほどの説明では、直接渡すのではなく、一旦中間支援組織に渡して、渡すんですよ、という話があったのですが、なぜそういう方法を採っているのかというのを教えていただければありがたいです。よろしくお願いします。

服部篤子

今、通訳している間の時間稼ぎなんですけど、レバレッジという言葉をよく使うんですが、聞いた方いらっしゃいますか?少数派ですよね。金融の世界では、てこの原理と同じようにお金を拡大させる時にレバレッジと言いますが、このソーシャルのセクターでもそれをきかすべきだということをおっしゃっています。では、もう少し詳しくお答えいただいてもよろしいですか。

Alex Nicholls

まさにおっしゃったとおりです。

2つの理由がありまして、1つ目はまさに今説明していただいたもので、モデルとしては、追加の投資を他の団体から呼び込むというのが目的です。これによって基金、あるいは他の機関からのサポートを呼び込む。つまり、ほかの第三者が投資をすることを条件にして他のところからもっとお金を呼び込んでくるわけです。そして、その結果として、4億、6億、何十億というもっと大きな数字まで一緒に投資をすれば膨れ上がるということです。

2つ目の観点としては、イギリス政府はEU法に反することを非常に懸念していました。どのような政府も、ある組織を贔屓することによって市場を歪めてはいけないという法律がEUにあり、それを守るためには社会的企業があまりにも有利な立場に立ってはいけない。他の通常の組織に比してそのようなことがあれば違法になるからです。

ですので、直接投資ではなく中間機関を使うことによって違法にはならないということになります。しかしながら、1つ目のレバレッジをかけるということが主な目的であります。

質問者

お話ありがとうございました。この4月からNPO法人で働きます。質問に関してなのですが、イギリスでは政党が変わっても社会的企業に対しての意識、見識がそのまま続いたということですが、日本で政党が変わった際に、NPOに対する見方などが変わったりすることについてどのようにお考えでしょうか。

Alex Nicholls

ありがとうございます。

イギリスでは、日本の政策というのはとても複雑でわかりにくいと思います。難しいですね。理解しにくい。何が本当にここで起きているのかわからないことすらあります。ですから、私の立場として何かアドバイスができるかは疑わしいです。

ただ言えるのは、社会的企業がイギリスにとってなぜそのように重要になってきたかということです。日本でもシンクタンクというものはありますね。識者が集まって新しい提言を行う、考えを提出することです。

90年代半ばに最も重要なのは、DEMOS(デモス)というシンクタンクが新しい政策提言を行い、その当時の政府がこれを取り入れてきました。そしてDEMOSが社会的企業に着目し始めたのです。日本でもシンクタンクがあるのであれば、シンクタンクが面白い政策を政府に提言するように、そして社会的企業を支援するような政策を提言してもらい、そしてロビー活動を行う。

例えば、考え方、解決方法を考えることが政治家の役割であり、興味を持っていることだと思います。ですので、適切なアイディアや解決方法が提示できるのであれば影響も与えられると思います。日本の政治のあり方は大変複雑なのでわかりにくいと思います。

服部篤子

面白いポイントだと思います。ですが、私たちのいうシンクタンクはちょっとオールドファッションと言うとなんですが、DEMOSとは違うんですよね。DEMOSは非常に若くて、政策に直接影響力を持っていると思います。

そういう意味で日本でそのような提言ができるタイプのシンクタンク及び、NPOサイドもそうだと思いますが、提言ができる力を持つということがより求められている、ということが今のお話の中にも出てきたと思います。このあたりがひとつのポイントになりますので、ディスカッションのところに入れたいと思います。

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