服部氏による解説


今の話を受けて若干日本のことを補足しておこうと思います。非常に幅広いお話でしたので。

まずデータについてですが、日本の場合は経済産業省がソーシャルビジネスの推計を行っています。言葉を選べば、非常に挑戦的な推計方法ですので、まだまだこれからいろいろなところから推計を行うべきだとは思いますが、その数字は、事業者としては、8,000となっています。イギリスとは数は随分と違いますが。

そして、ポリシーの話で出てきたBig Society Capitalですが、日本でも1週間ほど前に休眠口座について、震災もしくはソーシャルな目的で使えないかという調査を始めますという報道がありました。日本の場合は年間800億円の休眠預金が発生するということですが、これが進むのは手強いのではないかと。イギリスでさえも5年かかったということなので、これからどうなっていくのか。

私たちは10年間何もしないと休眠口座になりますが、イギリスの場合は15年に変わったということを聞いています。このような報道が始まりましたし、経済産業省の中で調査が始まったということをあわせてお伝えしたいと思います。

つまり、イギリスの場合は資金をどうやって循環させるのかといった時に、政府、プライベート、グラスルーツ。この3つの矢印が非常にダイナミックに動いているということが今のお話でご理解いただけたかなと思います。

私たちが使う「白書」というのは、どちらかと言えば省庁が今こういう状態ですよという調査結果のようなものですが、イギリスの場合はプロポーザルに近いということをお話になりましたので、私たちの持っているイメージとはちょっと違うということを、改めて申し伝えたいと思います。それくらい政策というものが強く動いているということかなと思っています。

いろいろとお話がありますので、また後半のほうで続けていきたいと思いますが、私自身、非常に印象的だったのはどうやってお金をまわすのかといった時に、オーナーシップの話が出てきたと思います。生産者が、あるいは私たちが参加してお金を動かしていく。そして、社会を変えていくというお話があったところは、日本でまだまだできていないところではないかなと思いました。

目次

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です