NPO法人しゃらく

しゃらく旅倶楽部

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奈良へ

1日目

舞子の施設に入所されている、認知症のお客様と1泊で奈良へ行って来ました。

奈良というのは、よく面会に来られるお客様の姪御様のお住まいです。認知症を患われる前はよくお友達と釜飯を食べに訪れられていたとのことですが、施設に入所されてからは一度も奈良へ行かれたことがなく、今回、姪御様のご意向で奈良旅行が実現しました。

当日は私と二人きりで奈良まで向かうため、安心してご一緒いただけるよう、出発当日まで何度も施設へ訪問させていただきました。

出発当日「どこ行くの?」とやはり、不安なご様子でしたが、施設のスタッフの方が用意してくださった姪御様ご夫婦の写真立てをしっかり握られ、スムーズに出発できました。

行きは混乱されないよう、進路が見え、私からも状態が把握できる助手席に座っていただきました。高速道路では、「遠いねぇ」や、「早くて気持ちいいね」「○○って書いている」などの周りの環境にとても興味を示されていました。途中混乱されることなく、無事、奈良の姪御様のご自宅到着。姪御様ご夫婦が笑顔で出迎えてくださいました。

ご自宅では、昔の思い出がつまったアルバムをみんなで鑑賞。思い出すことがなかなか難しいこともありましたが、しばらく昔話を楽しまれました。

写真:昔話

昼食は、神戸から何度も食べに訪れられていたという「志津香」で釜飯を頂きました。車いすで玄関まで行き、入口から歩行。階段は私と姪御様の旦那様で両側から支える形で上っていただきました。畳にテーブルの席で、一番出入り口に近い席へ。

釜飯を半分程、おかずをたくさん召し上がられました。お薬は、デザートのアイスクリームにのせて。

写真:釜飯など昼食

食事の後は、日よけ帽子を見るために、最寄りのイオンへ。みんなで手分けし、似合う帽子を探し回り、何度も試着されました。買い物の後は、急遽浄瑠璃寺に行くことになりました。「行く?」の問いかけに「うん」と返事されるご本人様。購入したばかりの帽子で強い日差しをよけながら、車いすで浄瑠璃寺の境内へ。

写真:浄瑠璃寺の境内

ご夕食は、ご本人様希望で和食に決定です。みんなで「かんぱーい!!」普段はかなり少食のご本人様ですが、びっくりするくらい、たくさん召し上がられました。中でも、揚げ物やお肉がお好みのようでした。

写真:夕食

ご夕食を終えると、非常にお疲れのようだったので、お部屋で入浴していただくことにしました。浴槽の横に座れるスペースがあったので、まずそこに腰を下ろし、浴槽内にお湯をため、足浴の状態にしてお体を洗いました。たくさんの汗をかいておられたので、すっきりされたようでした。

就寝準備として、ベッド周囲に柵を装着しました。心配していた夜間は、姪御様お付添のもと、3回程度目を開けられたものの、立ち上がられたり、動かれることはなかったそうです。

2日目

朝、ご挨拶に伺うと「よく眠れたよ」とお返事いただきました。前日のハードスケジュールにも関わらず、発熱なく、血圧も良好で普段と変わらないご様子。バイキングの朝食をたくさん召し上がられ、姪御様に止められるほどでした。

朝食後、姪御様の旦那様の会社へ行きました。先に出勤されていた旦那様に会うなり、にこ~っと表情が緩みました。とっても嬉しいご様子でした。お仕事をされている様子をじーっと見つめておられました。水分を摂られ、しばしの休憩です。

写真:姪御様の旦那様の会社

昼食は、姪御様ご夫婦が普段通われているという、レストランへ行きました。食欲旺盛!!お肉をたくさん召し上がっていました。食べ過ぎて、またまた姪御様に止められていました。

さよならのあいさつをし、姪御様が追加してくださった写真立てを終始握って、神戸へ向かいました。帰りの車内ではとても落ち着いているご様子で、景色を眺めておられました。

認知症のお客様ということでどこまで昔を懐かしんでいただけるか不安はありましたが、場面場面でとても素敵な表情を見せてくださり、心から楽しんでおられるご様子でした。

帰り際、「どこへいってきたの?」という言葉に、少し切ない気持ちにはなりましたが、またご一緒にしたいという気持ちにさせていただきました。本当にありがとうございました。

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