NPO法人しゃらく

しゃらく旅倶楽部

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初めてのエスコートヘルパー

5月27日、ある女性のお客様をご実家のあるI県までお連れしました。

Mさんは神戸市内の老人ホームに在住の81歳、女性。1型糖尿病を患っています。約1年前に入居した際には、おしゃれなスカートを履いて、杖を使いながらも、自力で歩くことができたそうですが、いつしか外出の回数がみるみる減っていき、足の具合も悪化、認知症の症状もひどくなりました。そして実家のあるI県から時々様子を見に来ていた妹のRさん、姪のYさんがついにたまりかね、MさんをI県に連れ戻すことに決めたのです。

出発当日、看護士の松本さんと二人で、予定の時間よりちょっと早めにMさんのお部屋に行きました。心配していた体調も申し分なくほっと一安心。施設の担当者さんのお話では、I県へ帰るのをとっても楽しみにしていたそうで、それが体調にもいい影響を及ぼしているのではないかとのことでした。確かにそういう効果があるのかも。

Mさん、Rさん、Yさん、そして松本さんと私の5人で介護タクシーに乗り込み、いざJR大阪駅へ。途中車が混雑したときには多少イライラされていたようでしたが、体調にも変化なく、予定通りに大阪駅に到着しました。

車いすを押すエスコートヘルパー

その後、Mさんの車いすを推しながら大丸の中にあるレストランへ。ここで、ずっと座ったままの状態だったMさんに、松本さんが足をマッサージ。ご本人もとても喜んでくださいました。そしてすぐに、お食事前のインスリン注射。看護士の経験が長い松本さん、手際のよさはさすがです。

食事の時間はみんなで楽しくおしゃべり。いつの間にか、みんなすっかり打ち解けていました。さすがに女性が5人も集まると、話に花が咲きます。Mさんもすっかりご機嫌で、1人前をほとんどペロリ。

トイレを済ませ、JRの改札口へ。Rさん、Yさんも予想していたよりもずっと順調に進んだことにとても驚かれていて、早くも感謝のお言葉をいただいちゃいました。事前に下調べしていた成果が出て私もホントにうれしい~っ!

ホームで談笑するMさんとエスコートヘルパーヘルパー

電車に乗り、車いす座席へ。近くには多目的スペースもあり、足を伸ばしたり、体を横にしたりできるようになっています。最近の電車もだいぶ進化してるんですね~。

しばらくするとRさん、Yさんは安心されたのか、ウトウトしはじめました。でもMさん一人だけはとってもお元気で、車窓からの景色を楽しんでいる様子でした。きっと故郷が近づいているのをお感じになっているのでしょう。

故郷の駅に着きました。車いすのまま、再びタクシーに乗り、新しい施設へと向かいます。そしてあっという間の30分が過ぎ、無事到着。何の問題もなく、たどり着くことができました。ホントによかった~。

最後に「小川さん、松本さんがついてきてくれてホントによかった」とRさん、Yさんから感謝のお言葉。思わず、じ~んときてしまいました…。

RさんもYさんも、最初はどうやってMさんを故郷まで連れてきたらいいのか見当もつかず、「電車に乗るなんて…」などとお考えだったようです。それが実際に電車を使って帰ってみると、思ったよりず~っとスムーズ。特に景色を見ながら帰ってこられたことが何よりよかったとおっしゃってくださいました。Mさんも今回、久しぶりの外出を堪能したことで、また明日からどんどん外出してくれたらいいな~。

帰りにMさんの笑顔を思い出しながら一人反省会。私にとってはエスコートヘルパーとしての初めてのお仕事でしたが、本当にやりがいのあるお仕事を任せてもらったな~とつくづく感じました。責任の重い仕事ですが、いろいろな方とふれあう中で、楽しいお話を聞かせてもらえる。そしてまた、その方のお役にも立てる。こんなにいいお仕事はなかなかないと思います。

これからも多くの方と関わっていけたらうれしいです。

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